2025年9月、AIを活用したIP監修プラットフォームを運営する株式会社AIPEXは、NTTドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」からスピンアウトしました。
CINCAは、2024年度に実施したNTTドコモグループ若手社員向け新規事業研修プログラムにおいて、カリキュラム設計や運用支援を実施しました。AIPEX 代表取締役社長 兼 ドコモグループの社員である大城 敦司さんをはじめとした受講者に対し、講義と実践を交えながら新規事業の立ち上げ方をお伝えしました。
今回は、新規事業研修プログラムの受講を経て、IP監修効率化プラットフォーム「AIPEX」を生み出した大城さんに、新規事業研修プログラムを受けた感想を伺いました。

過去の失敗を経て、伸びしろある市場で事業を創りたかった
──まずは、IP監修効率化プラットフォーム「AIPEX」について簡単に教えてください。
弊社が提供している「AIPEX」は、IPホルダー(版権元)とライセンシー(IP使用者)が1つのプラットフォーム上で監修業務を完結させ、AI技術を活用して制作工程の効率化と省略化を実現するサービスです。
AIを活用することで監修の品質を均一化し、人的な見落としを防止します。その結果、速く・正確で・効率的な監修を実現し、ブランド価値の向上に寄与することが可能です。
──ありがとうございます。新規事業研修プログラムを受ける上で、どんなことを期待されていましたか?
成功確度の高い事業アイデアを生み出せるようになることです。
入社1年目に、別の新規事業プログラムに参加し、自ら考えた事業アイデアをもとに事業検証を進めていました。その過程で、優れたビジネスモデルを考えたとしても大きな市場が存在しなければスケールできないことを実感したんです。
そこで今回の新規事業研修プログラムでは、自分自身の興味関心を活かしながら、市場として成立し、スケールの見込みがある領域で事業を作れたらと考えていました。

再現性あるプロセスで、事業検証に自信を持てた
──実際に手を動かしながら、事業の立ち上げ方を学んでいく上で、印象に残っていることはありますか?
事業アイデアを出すフェーズです。全員の事業アイデアやフィードバックの内容がオープンになっていたのですが、「市場がない」「ニーズがない」などを理由にみんな躓いていて。過去の経験から市場が存在することは新規事業を立ち上げる上で大事だと重々理解していたのですが、改めて、その重要性を実感しました。
他の参加者がどういったフィードバックをもらっているのかを横で見ながら進められたので、良い環境でしたね。
──たしかに、課題や解決策、競合他社の動向、勝てる理由などがよく問われがちですよね。それらの論点に気づけると、アイデアもよりブラッシュアップしていけます。
大城さんは、過去にも新規事業プログラムを受けられていたとのことですが、今回新たに得られた気づきはありましたか?
CINCAさんは再現性を重視されているので、システマチックにやるべきことが決まっていた印象でした。とくに、事業アイデアの出し方においては、これまで「自由に事業アイデアを出してください」というスタイルが多かったので、型化されていたことに驚きました。
ユーザーインタビューで聞くべき内容も細かく設計されていて、例えば、課題の重要性を聞くために「1. 今すぐ解決したい」「2. できれば解決したい」「3. 気になる程度で我慢できる」といった設問まで用意されています。インタビューを実施するごとにヒアリング結果が増えていって、それらを振り返ることで、事業アイデアに対する自信にもつながっていきました。

IP監修を支え、クリエイターファーストなサービスを広めたい
──どのような方が、新規事業研修プログラムを受けるべきだと思いますか?
新規事業を立ち上げたいけれど、進め方がわからない方です。CINCAさんが勧める事業アイデアの出し方に従って事業アイデアを考えたら良いものができたので、素直に新規事業の立ち上げ方を学びたい方に向いていると思います。
──最後に、AIPEX社における今後の展望や意気込みについて教えてください。
生成AIの進化によって、今後さらにIPコンテンツが増える時代になっていくと思います。生成AIが作れないものに「記憶」や「過去の思い出」がある中で、人々の生活に入り込んできたブランド力のあるキャラクターの価値はますます高まっていく可能性があります。それらのIPを守りながらスピーディーに新たなコンテンツを生み出していこうとすると、IPの監修業務はより大変になっていくはずです。
そこで私たちがサポートしながらIPコンテンツの持続的な成長を支え、クリエイターがコンテンツ制作に注力できるよう、クリエイターファーストでサービスを広げていきたいです。
※本記事は、2025年9月時点の内容となります。